遊戯王ゴリラの日記

遊戯王について語ります

遊戯王 9期を振り返って その2

まだ楽しかった頃の遊戯王振り返りです。今回は楽しくないカードがたくさん登場します。

ストラクチャーデッキ HERO's STRIKE 発売

みんな大好きダークロウが登場。 これにより[マスクHERO]がメタゲームに参戦。 またマスクチェンジセカンドを採用したシャドールも登場。 この頃私はマスクチェンジセカンドを採用した[ガエル帝]を使用してました。

シャドールにHEROと融合モンスターを使用するデッキが増えたため、サイドに融合解除を取るデッキが増えるものの、今までの例に漏れずセプスロ出張した[光天使HERO]が台頭し、伏せてある融合解除はルーラーとテロスに割られる有様でした。 セプターかシャドミ好きな方をリクルート出来るサモプリを採用したタイプが主流となり更にシャドールまで入れた[光天使シャドールHERO]というアーキタイプまで現れました。

環境の足切りラインとしてハンドに強いことが求められていた現環境においてダークロウの制圧力は凄まじく、多くの墓地利用デッキの人権を奪っていきました。 対策のために融合解除を撃ってもチェーンチェンジで逃げられてしまう事からあまり有効とは言えず、シャドミの段階で変身を止められる禁じられた聖槍が再評価されることになりました。 クイックエフェクトは大抵のカードでは逃げられず、ミドラーシュに対してもコンバットトリックとして優秀だったためサイドデッキの常連と化しました。 バットリを持ってないにもかかわらずあえて低打点のモンスターで守備のシャドミに殴りに行くといったプレイも見受けられました。

ダークロウの最大の強みは手札誘発の無効化という点も大きいです。 当時の手札誘発はヴェーラーとGくらいしか汎用誘発が無く、ルーラーの存在からヴェーラーはほぼ必須カードとなってました。 そのためHERO相手にはヴェーラーが腐るから抜きたいけどルーラー出されたらどうしようというジレンマに陥ってしまい。これこそHEROが環境に居続けた理由だと思います。

②2014/07/01 改定

竜の渓谷と霊廟制限により征竜は流石に一線を退くことに。 ドラグニティ使いはキレていい。 しかしシャドールの規制は針虫と終末というよくわからないチョイスでお茶を濁されてしまいました。 テラナイトに関してはノータッチであり、少し鳴りを潜めていたAF先史遺産はモラルタ制限にネブラ準制限と手痛いダメージを負いました。 またこのタイミングでバブルマンは準制限に緩和されておりHEROは更にシェアを拡大することになります。 総評すると8期産テーマを締め出し、9期産テーマとHEROの相対的強化と言った意図が窺えます。 もっともヴェルズに関してはオピオンが準、ラビットが無制限になっているので必ずしもその限りでは有りませんが個人の感想ということで。

ネクストチャレンジャーズ発売

この前後でターン終了時についてのルール是正が行われました。簡単に言うとヤマトが弱くなりました。

このエキスパンションではクリフォートが登場し初の環境レベルペンデュラムテーマとして大きく注目されました。 クリフォートツールとそれをサーチ出来る召喚師のスキル6枚体制からなる強固なサーチ基盤と、装備魔法の歴史を変えた機殻の生贄という強力なカードを軸にペンデュラム、アドバンス召喚、スキルドレインの3要素を持つ画期的なデッキでした。 ただ、後に登場するペンデュラムテーマと比べると、クリフォートしかペンデュラム召喚出来ない誓約に、罠を大量に積んだスキドレメタビート型が主流だったこともあり、クリフォートはペンデュラムテーマというより「クリフォート」という全く別の型に取られることも珍しくありません(後のマジェスペクターは近いかも?)。

クリフォート以外に新しく環境に影響を与えたアーキタイプは特に無く、トップメタデッキの強化が目立ちます。

HEROはブレイズマンを獲得し、融合を採用したり同パックの竜魂の幻泉を入れたリビデ4〜6枚体制構築など誕生しました。前改定により増加したヴェルズへの対策としてエッジマンを取る構築もありました。

これまで目立った活躍はしていなかった竜星はジョクトとガイザーを手に入れ、罠と戦闘耐性ガイザーは多くのテラナイト使いを苦しめました。 ただヴェーラーにはとことん弱かったためトップメタとまでは行きませんでした。

テラナイトはトライヴェールを手に入れセルフバウンスのギミックを新たに取り入れました。 ただレベル4の3体は少しクセが強くあまり躍進しませんでした。

シャドールは2枚目のシャドール融合魔法と2体の新規を得ました。 これによりさらに他のアーキタイプと差をつけトップメタの座を縦にしてきました。

神の写し身との接触はスペルスピード2によるミドラーシュの降臨を可能とし多くのテラナイト使いのリビデアルタイルを潰していきました。 エンドにリザードかドラゴンを素材にしてエンドサイクのように振舞ったり、サクリファイスエスケープとしても使えてとにかく厄介でした。 当時はサモプリにヴェーラーを打つ場合は召喚時に撃つというのは常識でした。

サイドデッキの常連として、渋い活躍を続けた電光雪花とナイトドラゴリッチもこのエキスパンション出身です。 リンク召喚の登場によりナイトドラゴリッチを見る機会はほぼ無くなりましたが、ガイザーから飛んでくるこのカードに舌を巻いたプレイヤーも多いのでは無いでしょうか。

④終わりに

この環境はとにかくシャドールとクリフォートが強かったなあという印象ですが、この2つはメタが違いすぎるというのもあるのかもしれませんね。 甲虫装期とヒロビ、征竜と魔導という具合に。 でもそういう環境の方がやりがいがあって好きですね。 次回は影霊衣です。それではまた。